AMP ときいて、ギターとかに接続する、あのでっかい箱を思い浮かべた方はすいません…
今回はGoogleとtwitter社等が共同開発している「Accelerated Mobile Pages」のお話です。
ちょっと技術的な話になりますが、今後のWEBプロモーションに大切な話となりますので、関係する方は読んでおいて損はないです。
今までスマートフォンで何かを検索する時、下記のような画面が表示されていましたよね?
しかしAMPが実装されると下記のような検索結果になります。
タイトルの下に「AMP」という文字が入っていることにお気づきでしょうか。
これらのページを押した場合、今までの検索ではこんなページが表示されていましたが、
AMP実装後は以下のようなページが表示されます。
……「だからどうした、マークがついてデザインが変わるだけか」とお思いかもしれませんが、
このAMPというサービスはページの読み込みスピードを大幅に改善するためのサービスです。
例えば先ほどの記事の場合(https://cube096.com/20151019_cube/)
通常ページ読み込み速度 = 約6秒
↓
AMPページ読み込み速度 = 約1秒
スマートフォンのスペックにもよりますが、ほぼ全てのAMP対応ページが、1秒以内に表示されます。
なんでAMPは速いの?
種明かしをします。
実は今開いたAMP用のページは、本当に必要最低限の情報しか記載されていません。
飾り用のcssファイルやjQueryは読み込みません。
ページ内の画像も、初っ端目に入るだろう部分しか読み込んでいません。
また、通常の私達が用意したサーバではなく、Googleのサーバからデータを取得しています。
Googleのプログラムが、定期的に私達のサーバからデータを取得し、
そのストックしておいたデータを、爆速なGoogleのサーバからユーザーに届けている形です。
(CUBE利用のサーバも決して遅い方ではないのですが、Googleの処理速度は世界最高水準です)
いつAMPは実装されるの?
実を言うと大手ニュースサイトではもう実装されています。
▲ニュース検索結果
オリンピック情報や災害情報等、大量のアクセスが見込まれるページでは、AMPが真価を発揮します。
しかし現状ニュースサイト以外ではまだ対応してません、が、
開発者向けにAMPが実装された検索結果のプレビュー版が発表されました。
AMP 化しよう: Google モバイル検索における AMP ページへのリンク機能のプレビュー
http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.jp/2016/08/amp-your-content-preview-of-ampd.html
またGoogleから「AMPの公開に先立ちAMPの表示状態をプレビューする」というメールも、各ウェブマスターへ通告されています。
おそらく近日中、遅くとも年内にはGoogle検索へ実装されるのではないでしょうか。
(すでに一部テスターに実装テストが行われているようです)
検索順位への影響はない……と言われてはいるが…
先ほどのGoogleウェブマスター向け公式ブログでも明かされている通り、”これはサイトの検索ランキングを変更するものではありません。”
しかしながら、サイトの表示スピードはすでに検索結果の指標に取り入れられていますし、
AMP用検索枠(Live Ticker)の実装もいずれ行われるようです。
いずれにせよ、ホームページの大原則である「ユーザーのため」を考えると、実装しておいて損はないと思います。
将来的にはモバイル通信も超高速になって、コンテンツの重さを気にする必要はなくなるのかもしれませんが、それまではAMPがモバイル検索のスタンダートになっていくのかもしれませんね。
※なおCUBEでは、現在AMP対応はオプションサービスでさせていただいております。お気軽にご相談下さいませ。