食料保管庫に、見るからに古そうなお砂糖が出てきた…
これ、いつ買ったっけ…?覚えていないほど昔に買ったお砂糖…。固まっちゃってるし、これはもう使えないのかな…?
お砂糖って賞味期限が書かれていないですよね。だから固まっちゃったりして変化してしまうと、食べられるのか少し不安になってしまいますよね。
でも、砂糖って大丈夫なんです!!次からしっかり見ていきましょう!!
砂糖って賞味期限が無いんです…!
袋に記載の無い賞味期限…。不安になっているそこのあなた…!
お砂糖には、賞味期限が無いんです…!
実は、お砂糖は高度に精製され品質が安定した食品で、不純物などが極めて少ない状態の食べ物なんです。品質が非常に安定しているからこそ、通常の保存状態で腐敗や劣化が起きにくい食品なんです。
保存の状態によっては固まったりもしますが、それは品質に問題など無いのです。
そのため、食品の表示に関する法律、食品表示法で品質の劣化が極めて少ない、長期間安定していることから、賞味期限または消費期限の表示義務が省略できるというわけなんです。
どんな状態なら大丈夫…?
これで、お砂糖に消費期限が無い理由が分かりましたね。
でも、消費期限が無いからと言って、どんな状態でも大丈夫っていうわけにはいかないんじゃないでしょうか…?
しかも、いつ買ったかも覚えていないようなお砂糖は、口に入れるのに心配ですよね。
べたついてしまっていたり、いやなにおいがする場合や、変色してしまっている場合と虫などが混入していると、処分してしまう方が安全です。
べたつきにつては、水分や湿気を含みすぎてしまっているためにおこる現象です。微生物による汚染を受けやすくなってしまうそうなので、もったいないからと食べてしまうのはオススメできません。
ただ固まってしまっている場合には、何の問題も無いので大丈夫ですよ。
固まってしまったお砂糖の対処法
お砂糖は温度の変化に大変敏感な調味料なんです。また、湿気や乾燥にも敏感で、冷暗所での保存も良くないそうです。保管場所としては、温度と湿度が一定に保たれているところが望ましく、それらが大きく変化してしまうコンロまわりや、シンクのそばなんかは保管の場所として避けた方がよさそうです。
そもそも、お砂糖が球になってダマになって固まってしまうのはなぜなのでしょう。
あのカッチカチになってしまったお砂糖は、一度周囲の湿気を吸い込んでしまったものがその後に乾燥して水分が蒸発することで固まってしまうというわけなんです。
また、お砂糖には「におい」がつきやすい食品でもあるので、においが強い調味料や石けんなどの香りが強いものの近くに保存するのも避けた方がよさそうです。
さて、固まってダマになってしまっても品質に問題は無いとわかっても、やはりお砂糖はいつもサラサラな状態にしておきたいですよね。
ごく少量の水分を加える
一度湿気を含んでしまったお砂糖が乾燥してしまうことにより固まってしまうので、少しだけ、乾燥した分の水分を補給してあげることで、ダマをほぐすことが出来ます。
ただし、お砂糖が溶けてしまわないように、水のかけ過ぎには注意してください。様子を見ながら、少しずつ霧吹きを使って試してみると良さそうです。
食パンをお砂糖の保管容器の中に入れる
食パンをちぎって、固まってしまったお砂糖の保管容器に入れておくと、食パンの水分をお砂糖が吸収してサラサラのお砂糖に戻ります。霧吹きで直接水をかけないので、水分の与えすぎで失敗する事はなさそうです。
食パンを入れる時は量にも注意が必要です。佐藤1kgに対して、食パン1枚程度だそうです。(切り方は一般的な5~6枚切りで大丈夫そうです)
保管容器に5~6時間、入れて放置しておきましょう。こちらも様子を見ながら、お砂糖がサラサラに戻ったらパンは必ず取り出してください。カビの原因になります。
乾燥してしまっているパンでは意味が無いので、乾燥しているなと思ったら、パンを霧吹きで軽く湿らせてからお砂糖に入れてください。
キャベツの葉っぱでもお砂糖がサラサラになる
さきほどの食パンと同様、お砂糖の保存容器の中へキャベツを入れて、キャベツの水分をお砂糖に吸収させてダマを解消する方法です。
1カップのお砂糖につきキャベツの葉を3分の1程度で良いそうです。ちなみに1カップは200㏄で、グラムに直すと100gだそうですよ。
普段捨ててしまうような、一番外側の葉っぱでも大丈夫なので、お砂糖が固まってしまっているようならぜひ活用してみたいところですね。
食パンほどすぐにカビてしまうことは無いでしょうが、食パンと同様に、お砂糖がサラサラに戻ったらキャベツの葉は取り除いた方がいいそうです。
電子レンジで加熱して水分を飛ばす
固まってしまったお砂糖を、様子を見ながら少しずつ(時間)電子レンジにかけます。電子レンジにかけることで水分を飛ばしてしまいます。
しかしこの方法、慎重にやらないと熱が加わりすぎて溶けてしまう可能性もありますので気を付けてください。
さいご
お砂糖は、温度と湿度の変化の少ない場所で、密封して保存するのが大事です。デリケートですが、きちんと保存すれば半永久的に品質が保たれる素晴らしい食品なんですね。
ぜひ、お砂糖を長く大事にしていきましょう。