嗚呼、我が心のローグライク

こんにちは、松野です。
いよいよ秋も深まり夜寒を覚えるこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、今回は映画のご紹介ではなく、久々にゲーム紹介をさせていただこうと思います。
表題でピンとくる方もいらっしゃるかもしれませんが、いわゆる「ローグライク」と呼ばれるジャンルのゲームのご紹介でございます。

そもそも、ローグライクとはなんぞやと思われる方もいらっしゃるかと思います。
ローグライクゲーム、つまりは「ローグ的なゲーム」なのですが、実際に元となった「ローグ」というゲームが存在します。

ローグとは

ローグは元々、1983年に配布されたゲームで、当初主流だったテキストアドベンチャーとは異なり、視覚的表現でゲーム進行を実現した、当時としては非常に画期的なゲームでした。
ゲーム性としては、ストーリーはほぼなく、つくりは簡素かつリプレイ性に重きを置いた作りとなっており、また非常に高難易度であることが挙げられます。

結果として、多くの人を魅了し、その後もゲーム性を引き継いだローグライクと呼ばれるゲームが数多く生み出されることとなります。まさに、伝説のゲームというわけです。
当然、筆者が生まれる前のことなのでオリジナルはプレイしたことはありませんが、先日10月22日に、なんとSteamで配信が開始され往年のローグファンを驚かせることとなりました。
(しかしながら、コア層の怖い人たちによると厳密にはオリジナルではないらしい。個人的にはどっちでもよいが。

ではローグライクってなんなんだということになるのですが、個人的な見解としては

1. 死んだら最初からやり直しのパーマデス要素

2.ダンジョン構造およびアイテム配置のランダム要素

3.スコアやプレイ実績によるアイテム等のアンロック要素

これらを含んでいれば、ローグライクと言っていいんじゃないかなと、緩く思っております。
まぁ、この辺の論議はきのこたけのこ論争並みに戦争が起こりうる案件なので、触れるのはこの辺にしておきたいと思います。

国内で一番ローグライクゲームという認識で有名なのは「不思議のダンジョン」シリーズではないでしょうか。
筆者も小学生~中学生の頃、SFCで「トルネコの大冒険」や「風来のシレン」をひたすらプレイしたことを覚えています。
不思議のダンジョンシリーズのキャッチコピーに「1000回遊べる」とあるように、ローグライクゲームの最たる特徴はリプレイ性の高さにあると思っています。

上記を踏まえて、今回はローグライク要素を含んだ、リプレイ性の高いゲームを3本ご紹介したいと思います。

Risk of Rain 2

こちらはローグライクゲームの中では群を抜いて有名なのではないでしょうか。
前作は2Dの横スクロール型のゲームだったのですが、かなり人気の高いゲームでした。
ナンバリングが2になり、3DのTPS(三人称視点シューティング)となったことで、更に知名度を上げることとなりました。

本作の一番の特徴は、時間経過により敵の数や強さが加速度的に増していくシステム。
アイテム回収に時間を割くか、とにかく先のステージに進むことを優先するかの取捨選択を常に迫られることで、程よい緊張感が生まれます。

そしてもう一つの大きな特徴は、アイテムのスタック(重複)が可能で自分の攻撃がどんどんド派手にインフレしていくこと。
もちろん、敵の数や攻撃も時間が経てば経つほど苛烈になっていきますから、後半のステージでは自分の攻撃と敵の攻撃が入り乱れて、もはや何が起こっているのかわからない程に画面内がめちゃくちゃなことになります。
その特徴的な色味のグラフィックと相まって、筆者のフレンドは「目が痛ぇ!!」と叫びながらプレイしていました。(笑
弾幕シューティングというものがあるのですが、それを3Dでやっている感覚でしょうか。

とにかく頭からっぽで暴れまわりたい方や、前述の弾幕シューティングのようなゲームが好きな方にお勧めとなっています。
筆者はSteamでプレイしていますが、PS4やNintendo Switchでもプレイできますので、触ってみてはいかがでしょうか。

Gun Fire Reborn

こちらは2020年5月に発売され、現在アーリーアクセス中のゲームとなっております。
前述のRisk of Rain 2には知名度では及びませんが、その品質の高さから口コミで着々と売り上げを伸ばしているゲームです。

こちらはFPS(一人称視点シューティング)なのですが、大きな特徴としてはランダムで落ちるアイテムの性能もランダムということでしょうか。
いわゆるハック&スラッシュと呼ばれるジャンルがあるのですが、その要素を取り入れている形となっています。
そのため、拾うアイテムによりプレイ毎の手触りがかなり違ってくるのが面白いところ。

それに加えて、プレイを重ねることでキャラクター自体の強化が可能なので、やればやるほどプレイ自体は楽になっていきます。
そのため、高難易度ながらローグライクとしては比較的敷居の低い「ローグライト」の分類かなーと個人的には思っております。

あとはグラフィックとキャラデザインがかわいいのもポイント高め。
まぁ基本的には一人称視点なので、プレイ中はキャラクターは見えないのですが。(笑
ただ見た目のかわいさに反して、ゲーム部分の質が非常に高いので、コアゲーマーにもお勧めの一本です。

こちらは今のところはSteamのみでの配信となります。
PS4などでも配信されれば、一気に有名タイトルに上り詰めそうなポテンシャルを秘めているので今後が楽しみです。

SYNTHETIK: Legion Rising

これはまさに知る人ぞ知るゲームだと思います。
2018年に発売されたゲームで、筆者は今年存在を知ったのですが、これは間違いなく歴史に名を残すべき傑作です。
レビュー数をみれば前述の2本に比べ、プレイ人口は圧倒的に少ないことはわかるのですが、レビュー内容は「圧倒的に好評」。

ゲーム性としては比較的簡素なグラフィックの見下ろし方のシューティングとなっています。
見下ろし方のシューティングって、弾道の方向を指定して撃つものがほとんどなのですが、このゲームの面白いところは弾道が座標指定型ということでしょうか。
座標指定型というとわかりにくいですが、要はTPSやFPSのように照準を合わせて撃つ、これを見下ろし視点でやるわけです。

これにより見下ろし視点なのに、しっかりとしたシューティング感を得ることができます。
これがなんとも言えない新鮮な感覚で、気持ちいいんです。
もちろんアイテムのアンロックやキャラクターの成長要素もあるので、やり込み要素も十分なものとなっております。

ただここまで褒めちぎっているのに、なぜ知名度が低いか。
それはもう作品全体に漂う地味な雰囲気のせいでしょう…。
メインビジュアルのダサさもさることながら、ゲーム画面もどこが面白いんだ?となる地味さ。
「お前最高にいいやつなのに、なんで彼女できねぇんだろうな…」って感じです。(笑

ただぜひ勇気を出して、一度触っていただきたい一本となっております。
個人的には今回紹介した中ではイチオシです。

個人的ローグライク名作3選、いかがだったでしょうか。
ドメジャーどころからドマイナーまで、ご紹介できたと思います。

最後に、ローグライクゲームの良いところとして、価格が安い、データが軽いことだと思っています。
Risk of Rain 2は比較的高めですが、それでも¥2,500程度、その他2本は¥1,000ちょっとですから、3本買ってもAAAタイトルゲームのフルプライスよりも断然安いわけです。
データ量も然り、50GBや100GBに迫るようなゲームが増える中、数GBしかなかったりするので、非常にありがたい。

こんないいこと尽くめのローグライク、皆さんも初めてみませんか?
一緒にローグライク沼にはまり、ローグライカーになりましょう。

ではまた。