(以下の記事はHTCViveを持っていることが前提になります)
HTCViveを公式から購入された方には、おそらく「Tilt Brush」というGoogle製の3Dお絵かきソフトが入っていたかと思いますが、TSUKUMO、ドスパラ等、日本の代理店で購入された方には、残念ながらこの素晴らしいソフトがついてきません。
私達も代理店を通して購入して、全部のHTCViveに付属するものと思っていたので大変がっかりした挙句、社長におねだりして買ってもらったのですが…
この度Firefoxの生みの親Mozzilaが、なんとTilt Brushそっくりのお絵かきツールを、無料で使えるよう作ってくれました!!(怒られないのかなあ…)
しかもブラウザでアドレスを開くだけという画期的仕様…
……ホームページ製作会社としては、「WEBの進歩早すぎない…?3段飛ばしぐらいしてない…?」と焦ります…
現時点ではちょっとだけ下準備が必要ですが、大丈夫、とても簡単です。
A-Painterのプレイ方法
HTCViveとSteamVRはインストールされてる前提として…
動作にはWebVRに対応したブラウザが必要になります。
1.配布されている、WebVR対応クロミニウム(こっからダウンロード)をインストール、解凍してください。(普通のGoogleChrome、Firefoxはまだ対応していません…将来的には対応すると思いますが)
2.中に入っている「chrome.exe」を起動します。
その後アドレスバーに「chrome://flags#enable-webvr
」と打ち込んで下さい。
3.設定画面が開いて、丁度WebVRの機能のところに飛んでいるかと思いますので、
「有効にする」をクリック。
下で再起動するかどうかを聞かれますがまだ押さないで
4.次に「chrome://flags#enable-gamepad-extensions」とアドレスバーに入力して、
こちらは「有効」に変更
そして下に出てきた「今すぐ再起動」をクリック
5.おそらく再起動した時点でSteamVRが立ち上がると思いますが、
そのままA-Painter「https://aframe.io/a-painter/」を起動して、右下のゴーグルマークをクリック。
これでHTCViveでVRお絵かきができます!
このWebサイト…すごすぎない?
Tilt Brushほどの機能はありませんが、基本機能はだいたい網羅しています。
そして何より素晴らしいのが、アドレス1つでシェアできること!!
閲覧するだけならVR機器を持っていない人でも出来るので、自分の描いた作品を多くの人に見てもらうことができます!
A-Painterの作品投稿サイトや、VR画家の人等も近いうち出てくるのではないでしょうか。
個人的には、ブラウザでここまでのVRシステムが作れることに、強い衝撃を受けました。
VRで何かをする場合、やはりインストール作業がユーザーにとって負担になります。
例えばVRのネットショップを作っても、長時間のインストールが必要なら、来てくれる人は格段に少なくなってしまいます。
その点WEBは敷居が圧倒的に低いです。
アドレスを入力するだけ、なんなら、リンクをクリックするだけでVRを楽しむことができるなら、これ以上簡単なものはありません。
現状では対応ブラウザをインストールする必要がありましたが、いずれFireFoxやGoogleChromeは、デフォルトでWebVRに対応していくようです。
私達Web制作会社も、どんどんVR・ARのコンテンツを作っていくことになるでしょう。
VRにより変化するWEBの世界をご期待ください!