心の隅に置いておきたい、水害時の覚書

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現在関東や東北地方南部にて、深刻な水害が発生しているようです。
避難対象地区にいらっしゃる皆様、救助にあたっているレスキュー隊や自衛隊の皆様の無事を祈ります。

実は私は、平成24年の九州北部水害で自宅の1階が浸水しました。
その当時済んでいた家が1階:玄関、2階:居住部分という変わった家だったので、家電や生活用品の被害は少なく済みましたが、1階部分の水位は2mを超えていたので平屋の場合大変なことになっていました。
当時のニュース画像に自宅が写っていたので引用します。
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(現在は水害の恐れのない地域に住んでおり、当時の家があった地区は河川整備のため立ち退きとなりました)

当時の反省と、今一度覚えておきたい点を調査しましたので、今後のためにも以下に整理して記述しておきます。
※あくまで私個人の整理した覚書になります。確実な情報は自治体等の災害対策ページをご参照下さい。

避難のタイミング

各自治体から発せられる避難情報は、以下の順で発せられます。

  • 避難準備情報 … 今後避難勧告・避難指示に至る可能性が高いため、避難の準備を呼びかけるものです。
  • 避難勧告 … 避難を進め、促すものです。強制力はありませんが、このタイミングで避難することを強くおすすめします。
  • 避難指示 … 現在あなたのいる場所へ危険が差し迫っている状況です。なによりまず避難しましょう。もし外の水位が高くなっており避難が難しい場合は、2階等の安全な場所で救助を要請し、レスキュー隊のボートかヘリをまちましょう。

避難準備って何をすればいいの?

(注:この情報は、危険が差し迫る前にやっておけばよかった、と思ったことを書いています。すでに危険な状況にある場合や、避難指示がでている場合は、まず自分の安全を再優先に確保して下さい)

1. 避難所の場所を調べて下さい。

あなたのお住まい場所へ割り当てられている避難所はどこにありますか?そこに至るまでのみちのりは安全でしょうか。水害中はいつ停電やネットの切断がおきてもおかしくありません。早めに調べておきましょう。

2. 避難所に持っていく物を用意しましょう。

水害の避難は、家が半壊・全壊しない限りは、その日のうちか、次の日には帰宅できる場合が多いです。大荷物は必要ありませんが、薬や必須の生活用品、通帳や印鑑等の貴重品は持ち出せるようにしておきましょう。

3. 車・バイクは早めに高台へ。介助が必要なご家族は早めに避難を。

いざ避難勧告が出た時、すでに膝丈まで水がきている可能性もあります。その場合、バイクや車で避難しようと思っても難しい状況になっているでしょう。
私の原付はこれで一度水没しました。修理費で新しいのを購入できるぐらい飛びました…
さらに、避難時、水の中を歩いて進むことが難しいご家族がいらっしゃるなら、この段階で避難したほうが良いかもしれません。
ちなみに、大型スコップ等があるなら、車の中に入れておくと災害後の後処理が楽になります。

4. 余裕があるなら、電化製品やタンスの中身を2F・高い位置に移しましょう。

水に使った場合、電化製品がだめになるのはもちろん、タンスの中身も泥水が詰まってほぼほぼ捨てるはめになります。

 

避難するときの注意点

1. なるだけ早めに避難を

早いに越したことはありません。外の水深が50cmを超えると、もう歩いて避難は難しくなります。また、あなたの家が大丈夫でも、避難経路によっては早めに避難する必要がある場合もあります。
ただし、万一もう歩いて避難が難しい場合は、2階等の安全な場所にいて助けを待って下さい。

2. ブレーカー・ガスの遮断を。

二次災害を防ぐため、避難する前に忘れずに行いましょう。

3. 長靴はNG!スニーカー等を履いて行きましょう。

一見長靴で避難するのが理にかなっているように思うかもしれませんが、長靴は上から水が入ると身動きが取れなくなります。
また水害後の道路は泥が20cm近く積もっており、普通に歩こうとしても泥に長靴が取られ、スポスポ脱げます(九州北部水害時、私は長靴で避難したため、大変これで苦労しました)
ちなみに念のため書いておきますが裸足は絶対ダメです。水の中にどんな危険物が落ちているかわかりませんし、傷を負ったらそこに泥水がはいって大変なことになります。

4. 紐でつながりましょう。

流されるのを防止するだけでなく、マンホールの蓋が外れていた場合でも大変なことにならずに済みます。紐がない場合は手を繋いで避難しましょう。

 

簡単にまとめてみましたが、万一の時のために、頭の隅っこに入れておいていただければ幸いです。
なお、実際に水害が迫っている場合は、まず自治体からの情報等に従って下さい。

実は海水温の上昇に伴い、今後台風等の水害が多くなる可能性もあるようです。

これまでずっと安全だった地域でも、いつ水害が起きるかわかりません。
非常持出袋の準備や、避難場所の確認等、日頃からの準備もしっかりやっておきたいと思いました。

 

最後に、災害時役に立つリンク集を記載しておきます。

NHKオンライン 各地の避難情報

避難地区の情報です。

救助要請 ー 電話が使えない時、Twitterで救助を要請
twitterの書き込みに指定のハッシュタグ(#救助)をつけることで、救助要請をすることが出来ます。
(あくまで119、110になんらかの事情で連絡が取れない場合です)

Google クライシスレスポンス

避難地域や通行できる道路が分かりやすくリアルタイムで纏められています。