スマートフォン社会は100年前から予言されていた。

スマートフォンは今でさえ誰もが持っている魔法の機械になりましたが、多くの人は10年前・5年前ですらこんなに普及するとは思っていなかったのではないでしょうか。
しかし100年以上も前にこの状況を予測していた人がいました。 かの有名な「テスラ・コイル」の製作者、『ニコラ・テスラ』です。 テスラのコラム

”無線技術が発達すれば、ニューヨークのビジネスマンがロンドンのオフィスへ瞬時に指示を出すことが出来る。時計より小さいその機械で音楽や歌、政治指導者のスピーチ、牧師の説教を遠くどこからでも聞くことが出来る。 また、同じようにして任意の画像・図面・プリントを1つの場所から送信することも可能であり、それを一つの機械から数万人へ送信することも可能になるだろう。 今後数年間の技術が良い発展を遂げるなら、私たちはそのような未来を確信することが出来ると思う。”

 

世界がその未来を確信したのはここ数年ぐらいのことですが、 テスラは100年前より、携帯電話はもちろん、WEBやスマホに届くメルマガを予測していたことになります。 当時は電話が発明された程度で、まだまだラジオすらなかった時代。 テスラは無線等に造詣が深かったとはいえ、一般人の生活への影響も想像出来るとはさすがです。

その後も予測されるスマートフォンへの道筋

大東京復興すごろく 日本でも大正12年に「大東京復興双六」という、未来を描いた子供向けのすごろくに、電話を耳からさげた小学生の姿が描写されています。
大阪万博 ワイヤレスフォン また、しばらくたった1970年の大阪万博では、「ワイヤレスフォン」という携帯電話の原型とも呼べるような電話に、長蛇の列ができました。 もちろんコードのない持ち運びのできる電話で、10時間も電池がもったようです。 面白いのはこの電話、受話器に電卓がついているのです。電話を持ち運べるだけでなく、コンピューターをつけるという発想が、この当時にしてはとても画期的だと思います。
その後の携帯電話・スマートフォンの普及速度に関しては、皆さんも知るところです。
もし過去において、このスマートフォン時代の到来を確信することができたなら、大きなビジネスチャンスをものにしたでしょう。
iPhoneを売りだしたappleの躍進は誰もが知っていることですし、 日本でも、スマートフォン時代を予測していたソフトバンクの孫正義社長は、ipodに電話モジュールをつけたスケッチを元にジョブズへ交渉に行き、見事日本での販売権を獲得しました。まだスティーブ・ジョブズがiphoneの計画を一切誰にも喋っていなかった上に、孫さんも携帯電話会社をもっていなかった頃でした。
テクノロジーによって私たちの周りは大きく変化していますが、いち早く未来を予想して動くなら、大きなビジネスチャンスをつかむことが出来るかもしれません。