遡ること2週間程前になりますが、我が家の柴女(シバージョ)をお連れして動物病院に行ってきました。毎年この時期になりますと、犬界にとって年に一度の一大イベント
\狂犬病予防注射/デデン!!
…を受けに行きます。人間も注射と聞くとなんだか腕がゾワゾワしてきますよね。
4月から6月の間が狂犬病予防注射月間とされており、3月中旬から下旬頃に各県または市から案内のハガキが届きます。今年はコロナの影響もあって少し遅めの時期に行ったのですが、この期間中、特に土曜日ともなればたくさんの犬、いぬ、イヌ……時々ねこ、ネコ…。
ソーシャルディスタンスを保ちつつ、順番を待つワンコたちの緊張感がひしひしと伝わってきます。何というか…目がマジ真剣(笑)
そもそも『狂犬病』とは?
ここから少々恐い話になりますが、狂犬病とは『犬』だけの病気ではありません。人間を含むすべての哺乳類に感染する病気です。狂犬病のウイルスを持った動物に噛まれると、唾液に含まれるウイルスが傷口から侵入する事で感染します。感染した動物は人間を含め、ほぼ100%死亡します。今現在効果的な治療法はなく、もし感染の疑いがある場合は『暴露後ワクチン接種』を連続接種する事で予防する事が出来ます。
感染した犬は文字通り、狂ったように攻撃的な行動を取ります。また、極度に水を恐がり水すら飲む事も出来なくなります。人間が感染すると高熱や全身のけいれん、強い不安感や錯乱状態、呼吸障害を惹き起こします。
日本は世界中の中でも数少ない狂犬病清浄国
現在日本は1956年を最後に狂犬病の発生がありません。以降狂犬病清浄国として厚生労働省より認定されています。以下のマップで見て分かるように狂犬病清浄国は数える程しかありません。ただ、輸入感染事例(※流行国で動物に噛まれ帰国後に発症する事)は国内でも何件かあり、先月もフィリピンから来日した人が日本国内で発症したというニュースがありました。日本は幸いにも半世紀以上発生はしていませんが、今回の新型コロナウイルスで実感したかと思います、狂犬病もいつ侵入してきてもおかしくない状況なのです。
出典:WHO Weekly epidemiological record 15 JANUARY 2016, 91th YEAR 厚生労働省健康局結核感染症課(2016年6月28日作成)
狂犬病予防法という名の法律
日本には『狂犬病予防法』という法律が定められており、その中で犬の登録と年に一度狂犬病予防注射を受ける義務が設けられています。もちろん、登録しなかったり注射を受けないと違法となりますので20万円以下の罰金が科せられます。しかし、清浄国がゆえにその安心感から年々狂犬病予防接種率が下がっているのも事実。
『狂犬病予防法』が犬に対してだけなのは、昔から人間と犬は最も近い存在であり一番感染リスクが高い為でもあります。家族を守るためにも今一度再認識する必要があるのではないでしょうか。
ソース
厚生労働省
国内14年ぶり狂犬病発症 来日者、フィリピンで感染か―愛知・豊橋
さいごに…
注射の順番が回ってきたシバージョの運命はいかに…?!
とにかく我が家のシバージョは診察台に上がると震える。診察台に備わっている体重計のデジタル表示がなかなか定まらない程、とにかく震える。俗に言う『ビビリ』ってヤツですね、はい。診察台が終始ガタガタ唸る。怖い気持ちが大きすぎて結局何されているのかイマイチ分かっていないであろう…と私の推測。問診含めほんの数分で一大イベント終了です(早っ)。診察台から降ろすと落ち着くので、もしかしたら怖いのは診察台なのかもしれない…。はたまた真の恐怖は表示される体重結果なのかも…?
私も怖くて(自分の)見れないや。。。
余談
『怖い』と『恐い』の違い
今回のタイトルにもあります『怖い』と言う字。『恐い』とも書く事が出来ますよね。PCの変換候補にもちゃんと出てきます。漢字は違えど意味は全く同じ。この違い何かご存知でしょうか?
\そもそも漢字が違う!/ドヤッ!!
いや、そうだけど!そうだけれどもっ!!
茶番はさておき、答えは『常用漢字』であるかどうか。
PCの変換候補にもそっと書いてあります。『怖い』は常用漢字、『恐い』は常用漢字外となります。ご参考まで!