嗚呼、情熱のレプタイルズ

こんにちは。
出勤日は絶賛、ランチ難民な松野です。
なんかお昼の度にコンビニに行ってると「食うものねぇな~…」ってなりませんか?
あの陳列棚の前で悩む数分、勿体ないのでどうにかしたいものです…。

さて、今回はちょっとコアというかニッチなお話。

皆さんはエキゾチックアニマルというものをご存じでしょうか?
明確な定義はないのですが、いわゆる外国原産のトカゲやヤモリ、ヘビやタランチュラやサソリのような、一般的ではない輸入ペットだと思っていただければよいかと。

今回はこのエキゾチックアニマル、特にぼくも飼育しているヤモリについてのお話です。
もうこの時点でヒィィィィ!!ってなってる方、本当に申し訳ございません。(笑
ちょっとだけ我慢して、この世界に触れていただければ…なにとぞ…。

 

秘密のレプタイルズ

ぼくは昔から爬虫類に対して全くの苦手意識がなく、小さい頃はニホントカゲやニホンヤモリを捕まえて遊んだりしていた記憶があります。
もちろん大人になってからは窓に張り付いたヤモリをかわいいなーと見るくらいで、それ以外では爬虫類を特に意識してみることはなくなっていきましたが。

そんなぼくが爬虫類を「れっきとしたペット」と認識するようになったのはつい最近のこと。
「秘密のレプタイルズ」という漫画を読んだのが始まりでした。
「大人になってそんな、漫画から影響受けるとか(笑」なんて思われそうですが、これがなかなかどうしてショップの販売員さんたちも唸るほどの内容。

現在も連載されているweb漫画なのですが、書籍化もされていて爬虫類飼育者界隈では知らない人はいないレベルの知名度です。
そしてぼくはこの漫画で運命の出会いを果たすことになります。

 

レオパードゲッコー

和名:ヒョウモントカゲモドキ  学名:Eublepharis macularius

通称:レオパ、といわれるエキゾチックアニマル界のアイドル的存在で、上記の「秘密のレプタイルズ」にて主人公が最初に出会う爬虫類でもあります。
学名のEublepharisは「真の瞼をもつもの」、maculariusは「斑紋のある」を意味しています。

トカゲとヤモリの大きな違いの一つに「瞼の有無」があるのですが、このレオパはヤモリに属しているにも関わらず瞼があるのが特徴です。
また文字通り体表に斑紋があり、これが呼び名である「レオパードゲッコー(ヒョウ柄ヤモリ)」の元となったわけです。
ただ斑紋については血統、いわゆる「モルフ」によっては出ないものもあるので上記の限りではありませんが、この辺はほんとに何千字使っても説明しきれないので割愛します。

話を戻して、このレオパ、まぁ可愛いのなんの…かくいうぼくも初見で見事にハートを撃ち抜かれ膝から崩れ落ちました。
初めてショップで実物を見た時は「ヒィォェァァァァ!!」って変なテンションになりましたね…。
クリックリのおめめと愛くるしい仕草、前述のとおり瞼があるので表情も豊かと、ペット的要素を全て兼ね備えています。
ちょっと本当に無理な方がいたら会社のブログ的にアレなので写真は掲載しませんが、興味のある方は検索をかけてみていただければと思います。

そこからぼくはレオパやら他の主流となっている種のことを調べに調べ、エキゾチックアニマル、特にヤモリの沼にどっぷりと浸かっていくことになり、今に至るわけです。

 

さて、ここからは、まだまだ短い飼育体験ではありますが、爬虫類飼育において個人的に大切だと思ったことをつらつらと書いていきたいと思います。
少し長くなるとは思いますが、ここまでで少しでも興味を持っていただけた方は最後まで読んでいただければ幸いです。

 

心得その①:「初心者向け」という概念は捨てる

実は、飼育開始後の最初の1か月程は本当にストレスでした。
というのも、色々と自分でも予め調べて、レオパは爬虫類の中では比較的飼いやすい種という認識でお迎えしたのですが、いざ連れて帰ったらエサは食べないし隠れ家から出てこない。

「いやいやいや、漫画みたいにピンセットからごはん食べてペロペロ愛らしい顔見せてくれるんじゃないの!?」
「昨日もご飯食べてないし顔も見せてないし、仕事から帰ってどうにかなってたらどうしよう…」
という感じで、エキゾッチックなペットに癒されるどころか悶々とする日々…。

まぁ、飼育が落ち着いた今ならわかるのですが、何の動物を飼育するにしても、本や店員さんの言う「飼いやすさ」なんて相対的なものでしかないんですよね。
そりゃ本を書く人や店員さんは何匹も何種類も爬虫類を扱ってきてるわけで、その中ではレオパは飼いやすい種なのでしょう。
でも爬虫類を初めて扱う人間にとって簡単も難しいもないわけで、混乱して当然なのです。
もちろん個体差もあり、連れ帰った直後からバクバクごはんを食べて動き回る子もいたりするので、この辺は本当に経験かなと思います。
その分、飼育が思ったとおりにいくと本当にうれしいものです。

 

心得その②:死ぬ気で選ぶ

飼育を始めて一つ思ったのは、飼育難度に関わらず、まずは愛情を注げると思える子をお迎えすべきだということ。
爬虫類は人間からは種として遠すぎて、犬や猫の常識も通用せず、飼ってみないと本当にわからないことだらけなので。
それだったら、右も左もわからないなりに「この子のためだったらなんでもできる!死ねる!(大袈裟」と思えるくらい、気に入った子をお迎えすべきかと思います。
もちろん、店員さんの話や本などの情報で、あまりにも難しいとされている種はさすがに避ける方が無難だとは思いますが…。

仮に飼育の末、残念な結果になったとしても、その失敗が知識となり、今後飼育する爬虫類を選ぶときの指針になると思うのです。
そもそもが業の深い趣味だと思うので、愛情をもって飼育しつつ勉強をさせて頂くつもりで接するべきだと思います。

とにかく、この子でないとダメ!という子を見つけられるよう、選ぶ時は全身全霊、死ぬ気で選びましょう。

 

心得その③:爬虫類飼育は貴族の趣味

これ、何気に前述の選び方や愛情のことなんかより、実は一番大切かもしれません。
爬虫類飼育は結構、お金がかかります。
ぼくはイベントで種類の異なるヤモリを初めて2匹お迎えしたのですが、イベント用に用意していた10数万円が吹っ飛びました…あれにはびっくりした。

最ポピュラー種であるレオパは、種類によっては1万程度で買えます。イベントならさらに安く売られたりもします。
なおかつ、レオパ用のケージや飼育用品も多く売り出されているので、種類や飼育用品のクラスにこだわらないなら大体2~3万円程度あれば飼育は開始できます。

が、飼育される側にはできるだけ幸せでいてほしい、と思うのは当然のこと。
すると、飼育していく中で必要なものが、どんどん出てくる。
そして当然のように爬虫類飼育用品は安くない。
結果としてみるみるお財布が薄くなっていくのです…つらい…。

それでもできることは全てやる、夕飯が毎日梅干しご飯だけになったとしても、そこに糸目はつけない!
それくらいの気概で飼育をすれば、きっと少しは幸せでいてくれるんじゃないかなぁと思います。
そう、実は爬虫類飼育はお金を持て余した貴族の趣味なのです。(笑

 

まぁ要は、結構な覚悟のいる趣味というか、ペットだということですね。
なんたって、レオパなどのポピュラー種は10年以上は平気で生きるものも多いですから…。(笑

爬虫類の魅力を伝えたかったはずなのに、なんだか気づけば延々とげんなりするような現実的な話をしてしまいました。
でも大切なことだと思うので、興味を持たれた方は心の片隅に置いておいていただければと思います。

最後に爬虫類系人気YouTuberによる比較的わかりやすいレオパ飼育方法の動画をご紹介します。
サムネイルに思いっきりレオパ(かわいい)が写っていますが、爬虫類苦手な方はここまで読み進めてはいないと信じて…!(笑
かなりわかりやすく説明されているので参考にはなるかとは思います。

 

そうそう、余談ではありますが、この間ヤモリたちのエサのコオロギを買いに行ったら、綺麗な女性が2組、ちょうど同じくコオロギを買っていました。
エキゾチックアニマルたちも市民権を得てきているんだなーと嬉しくなりました。
綺麗な女性を見てそう思うのは現金な気がしますが。(笑

決して綺麗な人だったからと見とれてなんかいません、決して。断じて。
そしてサラッと書いた、ヤモリのエサがコオロギだという事実には今は触れないでおきましょう、今は…。(笑

さて、相変わらず趣味のことになると収拾がつかなくなるので、今回はこの辺で。
もっと突っ込んだ話も機会があれば、書きたいと思います。(需要はあるのか?
もしエキゾチックアニマルが気になる方は、漫画「秘密のレプタイルズ」から初めてみてはいかがでしょうか。

今回も駄文ではございましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは、また。