秋の夜長に…大人のためのゲーム紹介・RPG編

こんにちは、松野です。
熊本では例年だと10月半ばあたりまでは暑かったような記憶があるのですが、先週あたりから急に気温が下がりだしましたね。
汗をかくのが大嫌いなので涼しくなる分にはよいのですが、季節の変わり目、体調を崩さぬよう気を付けましょう。

前回に引き続き、今回も大人のためのゲームのご紹介。RPG編でございます。
例によって時間泥棒かつ、とんでもないボリュームのゲームとなっております。
個人的に最もプレイしたゲームの一つとなっておりますので、最後までお付き合いいただければ幸いです。

The Witcher3 : Wild Hunt

個人的にオープンワールド形式をとったRPGゲームとしては究極形だと思っているゲームです。
ざっくりと言ってしまえば「めちゃくちゃ渋くてかっこいいおじさんが怪物退治をしながら娘(養子)を探す」という内容のゲームです。
2015年発売と、新しいゲームではないのですが、未だにファンを増やし続けているタイトルとなっております。
おそらくは日頃からゲームをプレイする方なら、このタイトル自体は知っている人は多いかもしれません。

実は筆者、このゲームを3回買っています。
1度目はPS4版を発売日に、2度目はPC版(GOG版)を、3度目はPC版(Steam版)を。
PC版をなぜ2回も買っているんだ、と思った方もいるとは思いますが、そこには涙なくしては語れない事情があるのです…。
決してGOG(プラットフォームのひとつ)のID・PASSを忘れて入れなかったからとかではない。
まぁとにかく、個人的には3回買っても惜しくないゲームということです。

それでは一体このゲームの何がすごいのか?
主観ではありますが、簡単に解説したいと思います。

①綿密に練り上げられた設定、絡み合うストーリー

世界観としては、人間を始めエルフやドワーフ等の非人間族が暮らし、魔法や呪いがあり、怪物が蔓延る、所謂「指輪物語」や人気海外ドラマの「ゲーム・オブ・スローンズ」の世界をイメージすれば分かりやすいと思います。
さらにそれに加えて政治と戦争、差別や迫害、暴力と謀略などのドロドロ要素を一つの鍋で煮込んでしまったダークな大人の世界なのです。

そして実はこのゲーム、原作の小説があるのです。
1986年にポーランドの雑誌に掲載され、今まで長編・短編集等で累計300万部以上を売り上げたベストセラーシリーズです。
そしてその後、2007年に初のゲーム化、2011年にゲーム2作目、そして2015年に今回ご紹介している「The Witcher3 : Wild Hunt」が発売されることとなりました。

そんな背景もあり、本作のストーリーはとんでもなく質の高いものとなっています。
話が良くできているからとじっくりやっていると、1エピソード終えるのに30分~1時間かかったりというのはザラ、しかもそれが寄り道のサブクエストだったりして、さらにそんなイベントが山のようにある。
要はオープンワールドゲームにありがちな所謂「おつかいクエスト」が存在しないのです。(厳密にはそう感じさせないつくり
気づけば何十時間もメインストーリーが進んでいなかったり、といったことが起こります。

②登場人物のキャラ立ち

そして、登場人物が良い意味で濃い。
主人公はもちろん、それを取り巻くメインキャラクター達や悪役、小悪党までしっかりとキャラが作り込まれています。
キャラクターの紹介は…多すぎるうえに関係性が複雑なので割愛しますが、主人公について少しだけ。

主人公のゲラルトは見た目がかなり渋く、いわゆるイケオジな上に最強の怪物退治専門家とまで呼ばれているのですが、実は100歳近いというトンデモ人間。
特殊な訓練と霊薬により体が変異した「ウィッチャー」といわれる存在です。

そんなゲラルト、「英雄色を好む」とはよく言ったもので、あちらこちらで女性とのロマンスが発生します。
しかもそのロマンスの仕方がだいぶアダルティです。
PS4版だと規制が入っているのですが、PC版だともうモロです。
ロマンスがありあまっています。

と、まぁそれはさておき。
個人的に本作のポイントが高いのは、基本的に登場人物が大人…というかおじさまおばさましかいない、ということですね。
それも主人公をはじめ、それを取り巻くメインキャラクターの女魔術師達なんかも100年は生きてるどシニアですから、基本的に話の展開がウィットに富みつつ落ち着いた雰囲気なんですよね。
国産ゲームでありがちな、やたら若くてイケメンな主人公とそれを取り巻く美少女、という設定に辟易している方には特にオススメです。

③ローカライズがほぼ完璧

ちなみにこのゲーム、完全日本語対応かつフルボイスです。
それもかなりレベルの高い翻訳で仕上げてあります。

前述した本筋ではないサブクエストの登場人物も喋りまくります。
しかも海外ゲームの多くで感じることがある、会話のちぐはぐ感がほぼない。
アイテムとして拾うことになる本も一冊一冊を読むことができ、そこまで翻訳されていますから、恐ろしいものです。

そして主人公ゲラルトの声を担当しているのは、山路和弘氏。
何を隠そうジェイソン・ステイサムの日本語吹き替えを担当している声優の方ですね。
あの声で主人公が喋りまくるわけです。個人的にはこれだけでも買う価値アリ!

なお、2019年の前半には国内AAAタイトルである「モンスターハンター:ワールド」との大型コラボ、後半にはNetflixで「The Witcher」の海外ドラマが配信開始されました。
しかもドラマの主演は「マン・オブ・スティール」のヘンリー・カヴィル!豪華!
その影響か、最近では「The Witcher3 : Wild Hunt」への同時時接続者数が、なんと発売当初よりも増えているそうです。
ファンからすれば、発売から数年たった今、ついにウィッチャーイヤーがきたというわけですね。

さらに2020年11月には同開発会社の新作ゲーム「Cyberpunk 2077」も発売されます。
ゲーム性はもちろん、筆者の敬愛するキアヌ・リーブスも出演するということで、期待せずにはいられません。

最後にゲームとドラマのトレーラーをそれぞれご紹介します。

「The Witcher3 : Wild Hunt」
対応プラットフォーム:PC/PS4/Xbox One/Nintendo Switch

「The Witcher」

大好きなゲームなので熱が入ってしまい、例のごとくキリがなくなりそうなので、この辺で。
メインストーリーを追うだけでも50時間、サブクエストもこなすと100時間、ダウンロードコンテンツで50時間のモンスターボリュームと公言されている本作。
対応プラットフォームも様々なので、お好きな機種で秋の夜長に濃密なRPG体験をしてみてはいかがでしょうか。

それではまた。