皆様、Excelって使ってますか。
恐らく、大抵の方は聞いたことくらいはあるはずです。
我々、Webページ制作やシステム開発の現場はもちろん様々な方が、様々な場面でExcelとご対面します。
あぁ言ったExcel帳票は、「神エクセル」等といわれて忌み嫌われています。
しかし、僕はExcelを愛用している、セル結合もするし、帳票も作る。
代表される「神エクセル」の例と、業務等での利用方法を幾らか挙げてみる。
「神エクセル」とは
そう、我々開発者が血涙を絞る原因となる「神エクセル」
それは、例えばこういったものだ
・縦横無尽に規則性もなく結合されるセル
・同一セルに細目を括弧書きで求められる
また、以下の様なExcelもメンテ意欲が沸かずに嘘資料に繋がるのでNGだ。
・固定長で入力を求められるセル(最近はあんまり見ない)
・1セルに1文字で入力を求められるもの
紙の文化、伝統をExcelに持ち込もうと考えてはならないのである。
システム開発現場では、定番の「勘弁してくれ」がある。
・正方形セルを複数個結合して、入力欄を作成している帳票様式
・更新のたびに、更新履歴を「更新履歴」シートに書き込むことを求められるもの。
が、しかし僕もこういうExcelを作ることがある。 次にその理由を述べよう。
それでもExcelを使う理由
それでは、なぜ僕がExcelを愛用するのか考えてみた。
それ、専門の人じゃなくても閲覧、編集できるの??
むしろコレが理由の半分以上を占めている。
例えばプログラムの設計ならば、エンジニアなら大体通じるUMLとMarkdownと呼ばれるもので設計し、PDF化する。
しかし、これらは記法を理解したり、編集の為に構文を理解し、専用のソフトウェアを導入する必要がある場合が多い。
そうなると、そのサポート対応が必要になるので誰も幸せになれない。
よって最初からExcelで作るのである。
Excelならば、安定したサービス提供が望める(少なくともシステムの予測利用年数では)
そして、大抵の業務用PCにはExcel乃至は、互換性のある表計算ソフトが導入されている。
見た目どうなの??
そう、これも結構大事な要素だ。
自分用なら別にテキストで十分なのだが、お客様や外部に公開するとなると多少の見た目は必要である。
見出しや重要事項に書式を設定することはもちろん、印刷しないのであれば幅等もあんまり気にする必要がない。
慣習
怠惰と言われれば、全くその通りである。
しかし、初期の工数削減や、既存のVBA資産が使えるメリットを享受できる。
見た目についても、慣習、文化の前提知識が不要なのがありがたい。
オススメの利用法
ざっくりとだがオススメ利用方法を幾つか紹介する。
もちろん最適解はいくらでもあるのだが、理論で動けるほど現実は甘くはないことを、ここまでお読み頂いた諸氏はご理解いただけていると思う。
課題(QA)管理票
OpenProjectとかRedmineでも出来る。
がしかし、メールで簡単に共有でき他手段で課題や回答を吸い上げた際に担当者で一元管理できるので便利
転記の工数等もかかるが、比較的柔軟に対応できるのでおすすめだ。
この目的だと、機密情報を含まない場合は、Googleスプレッドシートなんかでも十分だ。
説明書・参考資料
僕はよく、お客様向けの説明書をExcelで作る。
スクリーンショットの添付や印刷を考慮したレイアウト等を簡単に組めるので、
テキストや電話のみでの説明よりもご理解頂きやすい。
小規模システムでの帳票
帳票ライブラリを使ったりすると、開発コストが高額になるため、Excelを帳票の様式作成に利用する事がある。
昔はCOM参照を利用して直接Excelを操作したためゾンビプロセスが発生したりしたが、
今はxlsx(内部はxml)形式が普及しており、Excel以外でも利用でき、開発難易度が下がるのでオススメだ、
最後に
ここまで、あーだこーだと講釈を垂れ流しておきながら、こんな発言は無責任であるが、
「Excelである必要がなく、最適解を採用できるなら、Excelを使うな!」
ということである。
様々な妥協案や、これまでの文化(共通認識)を生かすことを目的にExcelを使っているだけなので、
「後ろ向きな怠惰」は避けるべきである。
「なんか面倒だからExcelでサクッと作るか~~」ぐらいだと一瞬で破綻してしまうので気を付けよう。
おまけ
カフェインの過剰摂取は瞳孔ガン開きで、お外が眩しいので気を付けましょう。
おわり
