こんにちは、CUBE吉川です。
今日は熊本地震のお話です。
まずはコチラをご覧頂きたいと思います。
これ、何だと思いますか?
実は二回目の揺れ(本震)の時に停電になり、iPhoneカメラの一瞬のフラッシュを頼りに靴と大事なものを探す際に写ったものです。
一回めの揺れ(前震)で靴や大事なものを用意していたのですが、凄まじい揺れで全てのものが明後日の方向へ飛んでおり、真っ暗闇の中探したのです。
ものすごく必死なのが伝わってくるでしょう?
まさにリアルガチってもんですよ。
↑これ、機種にもよりますが、みなさんも見たことも使ったこともあると思います。
画面の下からスっと上にスライドすればでくるヤツ。
そう、こうすれば明かりは確保出来たんですね。
私も絶対に見たことはあるんだけど、当時はこの発想が頭から消え去っていました。
私の自宅は9Fなので控えめに言っても死を覚悟するほどの強い揺れ、それと同時に停電をくらってしまい、まさにパニックだったのでしょう。
真っ暗な中「カシャッ!!カシャッ!!カシャッ!!」鳴らしてましたからね。
子どもには「何で写真?」って軽く突っ込まれていたのは覚えています。
この写真は子ども達が大きくなったら改めて見せてあげようと思います。
私のパニック写真を見たスタッフさんにはめちゃくちゃ笑われましたけど、パニックって本当に冷静さを失わせるのだと改めて痛感する写真だと思います。
老いではないんです。うん、パニックなんです。
ちなみにこちら
本震の際も起きない&起こしたらマジ切れした長男。将来が楽しみです(笑
ちなみに、この後は子ども達を抱えながら9Fから階段ダッシュで車に乗り込み、私の家族は無事に避難することが出来ました。
そこで、今日は被災者となった自分が体験した「スマホが大活躍」というお話をさせていただこうかなと思います。
スマホでの情報収集について
被災した皆さんもそうだと思いますが、避難生活の中での主な情報収集がスマホだったと思います。
家がぐちゃぐちゃで、ライフラインも無い。そんな中でPCという選択肢はありませんでした。
- 今の揺れはどれくらいなのか?
- 津波は?
- 今後熊本はどうなるのか?
- 食べ物はどこに?
- お風呂は?
- ガスは?
- 水道は?
等、様々な情報収集をしたことでしょう。
きっと日常よりもスマホを活用した時間が多かったのではないでしょうか。
かねてよりホームページ制作でもスマホ対応の大切さを謳ってきた弊社ですが、震災を経てその想いはさらに強まりました。
震災に遭ってみて、いかに“情報”が重要かが分かります。
SNSが大活躍だが判断も必要
特にSNSを使った情報の公開、収集は多くの方々が役立てたことでしょう。
新鮮な情報が一瞬で広まりますし、私自身も本震直後に開けているお店の情報を収集しました。
しかし、中には確証の無い情報が拡散したりと混乱を招いたのも事実です。
現場からの情報がいち早く広まるのも、確定的ではない情報が広まってしまうのもSNSの醍醐味と言えるでしょう。
拡散された情報を元に行動を起こした人で、「どこに何が必要なのかハッキリしろ!無駄な拡散するな!」と投稿した人も中には居ました。
「何か行動をしたい」人と「行動出来ない分、情報を拡散」という人。どちらも正解だと私個人は思っています。
SNSについては、元々誰でも気軽に参加出来て、情報を流したり共有することが出来るツール、という一歩引いた見かたも時には必要ですね。
ただひとつ言えることは、嘘はダメですけど、情報が何も無いよりはマシということです。
公式サイトを閲覧する
SNSでの情報収集も良いですが、やはり一番信頼性が高いのが、公的なホームページから情報を収集すること。
確かな情報の確認という点においてはSNSよりも圧倒的に信用できる情報となります。
私たちCUBEでは多くのホームページを制作運営させていただいておりますが、その中でも今回の熊本地震において、お役に立てたホームページもいくつかございます。
今年制作をさせて頂いたばかりの熊本県公衆浴場業生活衛生同業組合様を例に挙げます。
下を噛んでしまいそうな長い呼称ですが、熊本県の銭湯の組合でございます。
多くの世帯でライフラインが復旧しない中で、「お風呂」という問題が出てまいりました。
浴場組合様より現状の問い合わせ殺到の状況を聞き、なんとかならないか、というご相談を受け、組合の方々でもリアルタイムに操作できるような超簡易的な情報発信フォーマットを作成しました。
デザインは度外視で現状サイト上部に載っける形で、今熊本で必要なお風呂の情報のみの編集が組合の方でも可能になるように即変更しました。
我々スタッフ全員避難場所からの作業となりましたが何とか作業を終えると、Yahooニュースにも掲載され、アクセスが通常の1200倍ほどになり、多くの県民の皆様の情報に役立つことが出来て本当に良かったです。
【その時の画像キャプチャ】
緊急時の為に、離れた場所からでも弊社社員はある程度の操作が出来るように備えておいたのが功を奏し、ウェザーマップやNHK ONLINEと並んで弊社制作サイトが並びました。
組合の坂崎様、並びに銭湯運営各所の皆様、ご自身も被災されている大変な中での随時対応、動き出しも素晴らしかったです。
県民として御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
因みに本震翌日の私。
パラソル、テーブル、ノートPCを設置して対応しておりました。
たまには青空の下で仕事するのも良いものです。
各社の英断に感謝
さて、危機的状況に沢山の情報を収集していると気になってくるのが通信制限です。
LTEのインフラ整備が整ったとはいえ、あまり多用していると制限をくらってしまいます。
制限解除にも追加でお金が掛かりますから、ただでさえ震災での経済的ダメージのある人はなおさら使用頻度を気にしちゃう所です。
00000JAPANは、繋がる場所が限られており、私の場合は一度も使用することはありませんでした。
ちょうど知人と「いっそ4G制限解除してくんねーかなー」なんて話をしていたら、SoftBankから4G制限解除の発表が!家族、会社含め全てがSoftBankな私にとっては朗報中の朗報!これが何よりも嬉しかったですね。
その後、続いてdocomo、KDDIも4G制限解除の発表がありました。本当にありがたや!
緊急時の各社の英断には本当に感謝しております。
子どものケアにもスマホが貢献
我が家は5歳と3歳の子どもがおります。
まだ小さいのでやはりじっとしてくれません。
何度となくやってくる余震の中、やはり開けた場所で目の届くとことに居てほしいものです。
そんな中、4G通信制限解除も相まって、子ども達が普段大好きなアニメ、特撮、PVを見せてあげることが出来ました。
お互いに見たいものが違うので長男にはノートPC、下の子にはスマホみたいな感じで対応です。
このおかげで、私も仕事に集中することが可能になりましたし、子ども達も目の届く範囲に大人しく居てくれました。
【Before】
思わず「うそつけ!笑」ってなりそうな写真ですが5歳の子が哲学書を読んでいます。それくらいじっとするために子ども達も模索していたということです。
【After】
息子はノートPCでしたが、スマホからのテザリングです。
約6日ほど車中泊をしましたが、スマホを用い、子ども達にはアニメを、私は海外ドラマを見るこが可能になり、夜の暗い車中泊に娯楽が入ってきた瞬間でしたね。
利用した動画サイトおよびアプリは以下の3つ!
hulu ←国内外問わず、ドラマ、映画、アニメ、特撮、何でもありの素晴らしい動画配信だと思います。
AbemaTV ←サービスは始まったばかりですが、様々なジャンルが充実しておりこちらもお世話になりました。
youtube ←言わずと知れた大手動画サイト。うちの子は大物ユーチューバー動画が好きみたいです。
Skypeで安否確認と情報交換
弊社スタッフ7名は皆バラバラの避難場所に居ましたので、連絡の取り合いは主にスマホからのSkypeでした。
同地域の電話での安否確認だと繋がりにくかったり緊急電話の妨げになる可能性もあるので、このようなツールが最適ですね。
弊社は社内でグループを作っているので、安否確認や緊急時の業務対応等、即時情報伝達を可能にしてくれました。
また、会社のグループなのでLineでグループ作ろうぜ!って言うと嫌がるスタッフさんも多いと思いますが、Skypeなら全然ハードル低いと思います。
ここで本震直後の弊社スカイプのキャプチャを一部お見せします。
二回目ですけど、まさにリアルガチです。
慌てた武士の方が混じってますけどみんな無事でした。
まとめ
今回書いた事以外にもスマホ大活躍だったのですが書き出すときりがないのでここまで。
情報を得られたり、みんなを笑顔にしてくれたりとスマホの普及と実用性には事あるごとに驚かされます。
普段何気なく当たり前のように使っていたスマホが、震災を経て、様々な考えや利用方法を教えてくれました。
今回は弊社業務の特性上スマホについて書きましたが、私たちは「人と人とのつながり」に何よりも感謝しております。
日本中、世界中からの手厚い支援等、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
今、私たちは経験したことの無い大変な時期を迎えておりますが、立ち止まらず前を見てCUBEとして熊本人として出来ることから動き出したいと思っております。
今後とも熊本のweb制作会社CUBEを宜しくお願いいたします。