6月に入り、今年も残り6ヶ月
日課の散歩コースにはアジサイが見られるようになりました。
え”、もう梅雨の時期?
何か2ヶ月くらい重篤なコロナな季節だったおかげで、どうにも梅雨とかまだ先の事のような気がしています。
ここは季節のモノを語って、一旦リセットしてみましょう。
そんなわけで、今回は季節の花、アジサイの小話でも。
色づく世界と花の色のワケ
よく知られている通り、アジサイの花の色は土壌のpHによって変化します。
これはアジサイの持つ色素が土中のアルミニウムを吸収することで青系に、吸収しないことでピンク系に発色するためだそうです。
なのでアルミが溶ける酸性土壌では青系に、中性~アルカリ性ではピンク系になるとのこと。
ただアジサイ自体にも「青系」「ピンク系」の品種があるため、それぞれの土壌に植えることでまた違った色合いになるそうです。
なお「白花系」とは色素を持たないので、酸/アルカリ土壌のどちらに植えても影響されないのだとか。
何処から来て何処へ行くのか?
アジサイは日本原産の植物です。
…ワタシてっきり西洋からの持ち込み品だと思ってました。
文献では奈良時代から記録があるそうです。
時代は随分下って18世紀に中国経由で英国に渡り、20世紀初めにフランスで育種が始り、これがセイヨウアジサイへと発展していったとのこと。
かくして大正時代に西洋で改良を受けたアジサイが日本に里帰りしてきたそうです。
なので、西洋から来たというのもあながち間違いでもありません。
君の花名は?
アジサイの名前の語源は諸説あるそうです。
その中でよく知られているのは…
あじ(あづ):小さいものが集まっているさまをあらわす「集む(あつむ)」が変化したもの
さい:真っ青を意味する「真藍(さあい)」が変化したもの
この二つが合わさり、「小さな藍色のものが集まって咲いた花」と言う意味の「あづさあい」が変化したものだとか。
そのままじゃん!
…そう言ってしまえばそれまでですが、万人が思ったことがそのまま名前になるというのも、奥ゆかしくていいんじゃないかと。
以上、アジサイに関わる小話でした。
アジサイの開花時期は6~7月なので梅雨とセットで語られことが多い花ですが、最近は梅雨入りが6月末に連れ込んだり、いつの間にか梅雨明けしていたりと梅雨の期間がブレることがあました。
今年は新型コロナのおかげでイロイロ大変な上半期でしたので、下期始めに雨に打たれる紫陽花がゆっくり鑑賞できるといいかなぁと思う次第です。