梅雨はまだ開けませんが、もうすぐ8月!夏まっさかりです。
コロナのおかげで夏っぽい話も何もない昨今ではありますが、暦の上では夏なので勘弁していただきたい。
夏と言えば、昔はTVで怖い話系の特集が組まれたりしていましたが、昨今はとんと見かけません。
実際に怖い話の当事者になったことがない身としては、あの手の特集は大好きだったんですけどねぇ…。
ですが、昨今はデジタル技術の一般化と高度化のおかげで、所謂「たまたまビデオに映りこんでしまった…」系のもときたら、「陳腐な作り物」か「怖いけど作り物とわかるもの」しかないときた。
それこそカメラの高性能化などで「怪しく見える」ような画像が格段に減ったことも原因なのでしょうが、この手のジャンル/コンテンツも昭和を境に停滞して、平成でほぼ骨とう品になってしまったんでしょう。
この先、怖い話や怪談にもAIの波が押し寄せて、こんな話がネットの暗闇から生まれてくるんでしょうかね?
『うちのゴーストライターAIが書いた記事が、ネットに上がっていない10年前の未解決事件の詳細を書いた上に犯人まで言い当てていた件』
「未解決事件」をキーワードに記事を書かせたら、何やら文字化けして読みにくい記事が出来上がっていた。解読作業のような内容確認を進めていくと、「ネットにはほとんど記述がない」「地方紙で数度しか扱われていない」レアな案件についての書かれており、未解決事件にも関わらず犯人名を告げて記事は締められていた。 変な記事を書き上げたものだと困惑するも、ネタとして記事をそのままアーカイブしてその場終わる。
………が、しかし数日後に目に留まったネットニュースは10年前の未解決事件について伝えており、既に亡くなっていたが犯人名も挙げられていた。
もしやと思い記事を見返すも、ニュースが伝える犯人名は記事に記載されたそれとは違っていた。
同じだったのは、「記事を書いたAIのペンネーム」の方であった。
この記事は「誰」が書いたもので、真犯人は「誰」であったのだろうか?
『AIに描かせた挿絵イラストが、解凍する度に崩れていき、最終的に同じフォルダにあったファイルが全て腐食した件』
>退勤間際に記事に載せる挿絵を描く様に描画AI指示を出した。
あくる日の朝に記事のフォルダ内に画像ファイルが生成されていたため、これが例の挿絵だと思って開くと、案の定、おいしそうなパンのイラスト。
その日は午前中に急ぎの仕事が入ったので、記事のレイアウトを他の編集者に任せたが、夕方に「イラストは他のモノに変えた方がよくないですか?」と問い合わせがLINEで来た。添付された画像はちょっと鮮度を欠いた感じのパンのイラスト。
いやいや、構図は似てるけど違うイラストだと、今朝開いたファイルを開くと、ぱさぱさで不味そうなパンのイラストが表示される。
この忙しいのに誰かのイタズラか??
幸い、こちらは急ぎの仕事ではなかったため、明日改めて確認しようとその日はそのままフォルダを閉じた。
翌朝、改めてフォルダを開くと、件の画像ファイル名は文字化けを起こし、開くと何か黒い塊が描画される始末。更に記事本体や取材メモまで内容が変質してしまっていた。
バックアップも取っていなかったため、この記事は諦めるしかないか………とテキストエディタを立ち上げると、描画AIからのINFO表示される。
「指示のありました「本物のようなパン」のイラストの描画が”今朝”完了しました」
こいつは一体、何を描いてた?