雑節(土用)の話

明日(7/21)が『土用丑の日』だってのに、『土用の入り(7/19)』にフライングうな丼してしまった当人です。こんにちは。

そう、7/21は『土用丑の日』。この日は鰻を食べて暑い夏を乗り切ろう!…って事で今日明日辺りはスーパーやお店に鰻を求めて足を運ぶ方もいらっしゃるかと思います。(私はフライングしましたけどね。) 梅雨間の晴天。夏の暑さもそろそろ本気を出して来たので、鰻様のお力を借りて暑い夏を乗り切りたいところ。今回は明日に迫った土用丑の日にちなんだお話しをご紹介。

そもそも『土用』とはなんぞ?

何となく夏のイメージが強い土用ですが、じつは各季節の変わり目『立春』『立夏』『立秋』『立冬』の前の18日間をの時期を指します。『土用』の正式名称は『土旺用事(どおうようじ)』と言い、この時季は土の気が盛んになる事から土を動かしてはならないそう。要するにこの期間は穴掘ったり草むしりなどしてはいけないのです。

え?じゃぁ、建築業や農家さんはこの時季の仕事どうなるんですかっ!

まぁ、そう思いますよね。Google先生によりますと、土用前に着手していれば土いじりはやってもいいそうです。(ちゃんと配慮されている模様)

ちなみに今年(2020年)の土用丑の日は以下の通り。ご参考にどうぞ。

1/23(木) 4/16(木) 4/28(火) 7/21(火)
8/2(日) 10/25(日) 11/6(金)

今年は夏の土用丑の日が2回あります。同期間中に2度土用丑の日が来る場合、『一の丑』『二の丑』と呼ぶそうです。

そもそも何で『うなぎ』なのさ

鰻は栄養価が非常に高くスタミナ食として知られています。栄養価が高い事は古くから知られており万葉集の歌に出てくる程。この時既に『体調を崩しやすい季節の変わり目に鰻を食べてスタミナをつけよう』という考えがあったようです。この考え方は今も昔も変わらない。とりあえず鰻を初めて発見した方に拍手を送りたい(パチパチパチ…)

鰻は『超』万能栄養食

鰻はとにかくビタミンの宝庫。風邪予防や目に良いとされるビタミンAや疲労回復の効果をもたらすビタミンB1、更に美容効果に良いビタミンB2にビタミンD・Eも豊富に含まれています。しかも、鰻は脂がたくさんのっているにも関わらずとってもヘルシー。美味しいだけではなく、滋養強壮や美容にも良いとは…恐るべし鰻パワー。

『土用丑の日=鰻』を広げた人物

時は江戸時代。夏になると売上が落ち込んでしまう事に困っていた鰻屋の店主。困り果てた店主はある人物に相談を持ち掛けます。その相談相手は平賀源内。そう、エレキテルを修復したあのお方。店先に『本日土用丑の日』を掲げた事で鰻屋さんが大繁盛したと言われています。(※諸説あり)

鰻の蒲焼と言えば…?

鰻の蒲焼と言えば関東と関西とでは作り方が違うのは有名な話。お腹側をさばいてからダイレクトに焼くのが関西流。背中側をさばいて一度蒸した後に焼くのが関東流。商人の町関西は『腹を割って話す』事からお腹側をさばいて調理するのが好まれた。一方、武士の町関東は『切腹』を連想し縁起が悪いとされ背中側をさばくのが好まれた…と言う説があるそうだ。恐らく関東流は食べた事はないので一度食べ比べしてみたいところ。

『う』が付いてれば…

丑の日という事もあり、『う』が付く食べ物を食べれば良しとされています。うどんとか牛とか馬梅干しとか瓜とか…。

あとはー…

う…う、うまい棒…?(さすがにダメか)

余談

土用丑の日には鰻を食べる習慣が一般的とされていますが、地域によっては食べ物以外での土用丑の日の風習もあるそうですよ。今夏は鰻もしくは『う』のつく美味しい物を食べて暑い夏を乗り切りましょう!

フライングした事だし明日はうどんにしよう。そしておやつにうまい棒…(笑)

おしまい。